ライアーについて
ライアーの歴史は古く、紀元前にまで遡ります。
ギリシャ神話ではオリンポス12神の一人であるヘルメスが、亀の甲羅と牛の腸でつくったとあります。
その後、音楽の神アポロンの手に渡り、「アポロンが持っている竪琴」というのは、最も有名なエピソードです。
また旧約聖書には治療(音楽療法の始まり)としてライアーを使ったとあります。
そしてライアーから色々な弦楽器が生まれました。
ヴァイオリン・ギター・琵琶など全てそうです。
そればかりか、ライアーを横にして弾くようになってからは琴やチェンバロ・ピアノといった楽器にまで発展していきました。
しかし様々な楽器が生まれていく一方で、やがてライアーの存在は薄れていきます。
再びライアーに光が当たったのは、1926年ドイツの音楽思想家ルドルフ・シュタイナーの理念の元に、ゲルトナーとプラハトによって考案されたのがきっかけでした。
日本では千と千尋の神隠しの主題歌「いつも何度でも」で、木村弓さんが弾き語りでされた事で広く知られています。